嬉しい


自分がスカウティングした試合で勝つと嬉しい。自分のしたスカウティングが勝利を助けたように思えるからだ。実際どれくらい助けているのかは分からないが、自分が伝えたような攻め方を相手がしてきたような時は伝えたことで対応が少し良くなったかもしれない。そんな風に少しは助けたと思っている。自分のスカウティングの良し悪しはチームの結果だけでは測れないし、負ければ意味が無い訳でも勝てば意味がある訳でもない。ただ、最も嬉しいのはチームが勝利した時だ。

 自分がスカウティングしていない試合とスカウティングした試合では全く見る気持ちが違う。スカウティングしていない試合を見るときはただ応援している。共に活動している選手やスタッフに勝ってほしいという気持ちだ。勝つと嬉しいが同時に自分は何もしていないとも思う。スカウティングした試合を見る時は力も入るし緊張する。試合中に出来ることはほとんどないからただ試合を応援して見るしかなく、例えるなら試験を受けて結果の発表を見る時のようだ。それ以上に息をのんで見ている。選手を応援する気持ちに加えて、自分のしたスカウティングに意味があったと思いたい、喜びたい、だから勝ってくれという気持ちが強かったのを覚えている。とにかく勝つと嬉しい。その分負けると悔しい。自分が伝えていないような攻められ方で相手にやられた時自分がそれを伝えられていれば防げたのではないかなど、どういうスカウティングをしていれば負けなかったかを考えて次のスカウティングにつなげていた。

 自分がリーグ戦の勝敗に関われて喜びも悔しさも感じられたのは、ピッチで戦う選手達がいるからです。また、中間さんはじめテクニカルスタッフの皆やOBコーチの助けでスカウティングが出来ました。だから、家族、全ての部員、関係者の方々に感謝しています。ありがとうございました。




サッカーは楽しい
3年 鈴木拓実

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